<話を聞かない営業マン>
久しぶりにむかついた。
広告を見て、出向いたその先にいたのは、客の話を全く聞かず、自分のペースで、自分の売りたいもの、自分の話したいことを弾丸のように、口を挟む間もなく話し、こちらの反応におかまいなしの営業マンだった。(体験)そして、こちらの質問は無視する。やっと聞き出してもいい加減な回答をする。自分の価値観を押し付け、客の興味のあることに対しても、自分の判断で、説明もせずに、それはダメという。
「ちょっと聞いてくださいよ」
「質問してるんですけど~」
「こういう理由なんですけど~」
背景を説明しようとしても、聴く耳を持たない。
この人と話しても時間が無駄。(仮説化)そして不快。
体験学習の循環サイクルを逆にまわしている。いかんいかん。
帰ってきてから、体験学習のサイクルに沿って振り返っている。
指摘)なんか、急いでいるっぽくてせわしなかったな。話もろくに聞いてくれないし。
分析)どうしてだろう?聞けない理由とか、あったんだろうか?アポなし訪問だったから、あのあとで用事があったのかもしれない?
仮説化)こんど同じような場面があったら、私はどうすればいいだろう?
「ねぇ、あなたは、どうして、そう、人の話聞かないんですか?いつもそうなんです?」
→(これはちょっと、直接的だなー。非難っぽいニュアンスかも?)
「なんか、すごくあわててるように見えますが、もしかしてこの後、予定かなんかあるんですか?」
「質問に答えてもらえなくて、困ってるんですけど、答えてくれないのはなにか理由があるんですか?」(指摘)と(分析)
って、あの営業マンに聞いてみたらどうなんだろう?
(聴いて見てその理由がわかったら、こちらの対応もかわってきますよね)
だけど、今の気持のまま、言ったら、戦線布告しているようなもんだな。
もっと、好意的に、「このひとかわってるなぁ」ぐらいなノリで面白がって訊けたら、面白い展開になるかもしれない。
いや、基本は「好奇心」だよな・・・と思いつつ、そこまで無邪気になれると人生楽だなぁ・・・と妙に客観的になっている私。
まぁ、こちらの気持ちを自己開示しつつ、相手に好奇心を向けてみる・・・っていうのが、きっといいんだろうな。
「好奇心」から、そして「無邪気に」
「ねぇねぇ、どうして?」
「急いでます?だって○○だから・・・」
「私の話も聞いてくださいよぅ~」
「うーん、対象になるかならないかの判断は私にさせてくださいよ(^^)」
って言えたら、何が起こったかな?(仮説化)
「体験学習の循環サイクル」をこんな風にまわして、気持のいいコミュニケーションをしませんか?
なにより自分がすっきりとできますよ。
そして、体験学習の循環サイクルは、とっても役に立つ考え方です。
この【体験学習】方法で、私はコーチングのセミナーを行っています。
また、さらに「人間関係ファシリテーション」をまさに体験学習方式で学ぶ場を実施しています。
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