昨年のGW。橋本久仁彦さんがファシリテーターの非構成的エンカウンターグループ(ベーシックエンカウンターグループ)に参加しました。
橋本さんとは5年くらい前に赤城で行われた「教育系ワークショップフォーラム」で、名刺交換させていただき、以来ご案内をいただいていた。
名刺交換のきっかけとしては、橋本さんがプレイバックシアターという心理劇というか、興味深い活動をされていることに関心をもってのことだった。
昨年のGWのご案内は、私の住む信濃町、野尻湖での開催という事もあり、また、橋本さん自身に興味があったこともあり、これは呼ばれてる(^^)って思って何も考えず参加。
事前知識としては「用意された内容はない」っていうことだけ。
で、そこで何が起こるんだろう、何が体験できるんだろう。っていう好奇心。
コーチングやファシリテーションという今までの経験をいったんゼロにして、ただその場を味わい、そこにいることから始めてみよう。そんなところから私自身はスタートしました。
で、どうだったかというと・・・・
去年のブログを見てみたのだけど、いろんな思いが交錯して書けなかったんですね。
一部そのことについて記録がありました→
ここ
「GW前半他者の存在に・・」ってところです。
今あらためて、言葉にするとすれば。
誰かの思いに触れ、次々に触発されて語りだす人たち。
最初は、それってちゃんと聞いてるの?っていう、そんなかんじもあったのだけど。
時間が経つにつれ、あいづちを打たなくても、相手の目を見なくても、そこにいるだけで、聴いてくれている、思いをうけとめてくれている、共感している・・・・そんなことが起こっていることが感じられ・・・・
頭の理解ではなく、心の奥のほうで、何かが響いてる・・そんな体験をしていました。
みんながそこにいてくれるっていうこと、自分も同じようにそこにいて、語っている人の存在を感じ思いを感じ、心震える体験をしました。
私自身は、この文脈では、語ることは何もないって思っていたんだけど・・・・
思いもかけないところで、人の思いに触れ・・忘れようとしていた事を思い出し、語ることになったのでした。
いつもいつも同じような場になるわけではありません。私の体験は、あの時だけのものかもしれない。参加する人が変われば、違う場になるでしょう。
私は「傾聴」ということに対する理解に、大きな変化がありました。
本当に聴くって言う事はいったいどういうことなのかを、本当に聴いてもらうっていうことはいったいどういうことなのかを、体感したと思います。
心の扉が開いて、日常に帰ってきてからも、深い対話ができました。
数日でもとにもどってしまいましたが、あの感覚は思い出せます。
コーチやファシリテーターや、カウンセラー。
キャリアカウンセラーなど、人の話を聴くお仕事の方、人と関わる人たちにお勧めします。
それから、最近自分の感情が良く分からないという人にも。
日々の忙しさの中、自分と向き合う時間がほしいなと思う方にもお勧めです。