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プロフィール
kaneshige
兼重尚子(かねしげたかこ)

人間関係ファシリテーター


ライフコーチ


米国CTI認定プロフェッショナルコーチ


ヴォイス認定ソースベーシックトレーナー


信濃町認定森林メディカルトレーナー


ネイチャーゲームリーダー


妙高アドベンチャープログラムファシリテーター


プロジェクトワイルドエジュケーター



兼重コーチング事務所代表


(株)コーチング・ラボ・ウエスト長野支部長


TEAM100 構成員


国際自然環境アウトドア専門学校非常勤講師


メール coach-kaneshige@nifty.com


せんせい~(^^;

2009年07月23日

私の住む町周辺では、ペンションのオーナーたちの副業として、チームチャレンジや自然観察、MTB体験、クラフトなどのイントラ仕事が結構ある。


しかし、実際はこの時期、観光や子供の教育にかかわる人たちは忙しい。
イントラ(インストラクター)が足りずに私にまで声がかかることしばし。


正直なところ、私は直接子供にかかわる活動を好んではいない。大人対象がいい。
特に子供にかかわる大人たちのコミュニケーションやチーム力アップに関心がある。
とはいえ、請けた仕事、イントラが足りなければ困るのはわかるので「誰もあいてなかったら声かけて。」と最後に声がかかることになっている。


子供のチームチャレンジ活動のファシリテートをするのは、ファシリテーターとしての自分の「ありかた」の部分を見つめる機会になるので、定期的に点検する意味がある。



子供の活動のファシリテーションを主に仕事にしている人たちはキャラがたち、子供たちにも人気。場合によってはそのカリスマ的なところで、子供たちのモチベーションをあげているのかもしれない。


ファシリテーションや教育系のバックグラウンドがないイントラもいる。
しかし、経験から「待つ」「任せる」ことができる人もいるし、いつまでたっても、指示型でまるで先生のような人も。それでも活動の力で、ある程度の成果はある。



一方で私は、最初に興味を持ってもらえるよう、活動にひきこめたなら、あとは、なるべく存在を消す。
子供たちだけでものごとが進むように。
話し合いをするように。



だけど、私が黙って見守っていると先生が口をだしちゃうのよね。

「あ、ルール違反。あ、失敗した。もう一回やりなおし!」と指摘する。

「もっと声だしなさいよ。」先生が指示をするとメンバーから「こうしよう」がでてこなくなる。
「がんばれー!がんばれー!!」先生が大きく声援を送ればおくるほど、メンバーからの応援の言葉がでない。

「先生、口チャックでお願いします。」理由を伝えても、我慢できない先生。


先生、察してください~(××)。
失敗したら「自己申告」を最初から言い続けているのはなんのためか?私が基本、ジャッジしないのは、なんのためか。
必要最小限しか声をかけないのはなんのためか。


失敗したらオニになるけど、オニの役が楽しいゲームであれば、自己申告が抵抗なくできる。

そんな場面であっても今の子供たちはジャッジを先生や周囲のリーダー的な存在に求め、自分で判断できないケースがある。

「自分で考えて。間違ったんだったら、自分で交代してね。」

すこしづつ、活動のハードルをあげ、その中でも自己申告を求める。

申告しないとメンバーの中から指摘がでるケースもある。

誰かの失敗を責めるメンバーが出ることもある。

そんな中でも、失敗をフォローする声がけがでたり、気持ちを切り替えてがんばる雰囲気になったりもする。緊張した場面でも、失敗したら「ごめん!失敗した!」と言える子がでてくる。
それらを待ちたい。


グループは変化する。
丁寧なふりかえりが必要なケースもあるし、アクティビティの力で、変化することもある。





ルールを無視して、ごまかして「成功!」とする子供たちがいる。

それで満足度を訊くと、満足な子もいれば、ごまかしてたからいやだという子もいる。
もっとちゃんとやりたいという子供もでてくる。
そういうことがちゃんと言えるグループは、その次の活動では、変化がおきる。

一方で、ずっと真剣に取り組んできて、自分たちで厳しくやっていたのに、最後の最後でがんばってたメンバーが、ルールすれすれの危ういことになったとき、どうするんだろうと思ってみていたら、「ごめん、だめだった?」と不安そうに告白するのを「それくらいいいよ!」と受け入れるグループもあったし、
「あー、ざんねーん!」といいながら「がんばった」「気にしなくていいよ」と声をかけ、ふりかえりでは満足度いっぱいのグループもあった。



何度もごまかして達成でも全員が満足!というグループもある。

失敗しちゃったけど、言えなかったひととか、言いづらかったひととかいるんじゃないの?
どう?と声をかけても、みんなで、ない!と言い張るメンバーたち。
本音がいえない雰囲気だから、そういいながらも浮かない顔をしているケースがあるのはわかるのだけど、みんながみんな一様に、そう言い張る姿は異様。

先生がうるさく監視してきたようなグループは、先生の目をごまかして、とりあえずやるっていうことをこれまで繰り返してきているのかなぁ・・とそんなことを想像してしまう。



誰かが失敗すると課題の難易度があがるような活動では、すぐにリセットしたがる子供たち。
先生までも「リセットしちゃえ!」と声をかけるのを耳にして悲しくなる。


あまり語りたくはないのだけど、こんなふりかえりの場面では、ついつい語ってしまう。

「ねぇみんな。ゲームはリセットできるけど、人生はリセットできないでしょ。
一回くらい失敗したって、成功できたよね?
これまでだって、絶対無理!って最初に思ってたこと、クリアしてきたよね?
あきらめないのが大事だって気がついたって言ってたよね。
みんなにはそれだけの力があるんだよ。」


ここに書いたような先生は、一部ではあるのだけど、私はこういう先生方にこそ、こういう体験をしてもらいたいんだけどなぁ。
そしてファシリテーションについて知ってほしいのだけどなぁ。
もんもんとするのである。




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